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インプラント治療の方向性( Simple is best.)

2008年7月13日 日曜日

インプラント手術の勉強会に参加しました。歯科ネットワーク会で一緒に活動している宮崎尚先生のライブオペ(実際の患者さまのインプラント手術見学会)、症例検討会に休日返上で参加しました。奈良でご開業されている宮崎先生はインプラントの大ベテランで、全国で講演活動、出張手術、ご自身のスタディーグループで若手の指導と、休むひまなく活躍されておられます。
インプラント手術といえば、歯科医療では最先端の分野で、著名な歯科医師の先生方が素晴らしい症例を日夜学会で発表しています。派手な手術、超高額セレブ治療?、誰もしていないような鮮やかな症例をやってやろうと野心に燃える若い歯科医師も多いのが現実です。しかし、いい治療とは歯科医師が自慢するような治療でしょうか?やはり、患者さまが楽な治療(肉体的、精神的、経済的に楽)、患者さまの喜びが大きい治療というものがいい治療ではないでしょうか?
今回の講師、宮崎先生はインプラントを何千例も経験されていながら、歯科医師仲間に自慢するのを目的とせず、本当に患者様の身になって手術をされています。できるだけ切らない、手術回数を少なくする(一回法インプラント)、短時間手術(30分~60分)、短期間の治療期間を目標に最大限の成果を挙げておられます。断っておきますが、実際複雑な手術が必要なことも多くあり、簡単に手術することだけがいいとは限りません。
私も宮崎先生の治療方針に感銘をうけました。簡単に見える術式で大きな治療効果を上げるのは、実はとっても難しいということも今回わかりました。私もよく似たインプラント術式をしていますが、品格の違いを見せつけられました。
今回の勉強会では、私よりも臨床経験が豊富な先生方が多く参加されていました。手術中、治療終了後も凄く気を遣うインプラント治療です。そこでベテランの先生方にお話を伺うと、「やはりインプラントは『Simple is best.』だね。」との事でした。なんでもそうですが、気を遣わず、楽チンでいきたいものです。(寺)