連休初日は大阪でインプラントの勉強会に行きました。
口腔外科の野坂先生の「インプラントの光と影」と題する講演でした。野坂先生は口腔外科の大先生でインプラントの難症例を数多くしておられます。インプラントの現状をいろんな角度から分析しておられます。インプラント無しでこれからの歯科医療は成り立たないぐらい、歯科でのインプラントの地位は確かなものになってきています。しかし、まだまだ流行でインプラント治療が行われているのが現状です。カリスマ歯科医師がインプラントの症例を出せば、大半の歯科医師がそれを鵜呑みにして治療をおこなう。自分で確信を持ってインプラント治療をするのは難しいことです。野坂先生は自院で歯科用CTエックス線撮影装置を持っておられ、術前・術後、CT撮影を行いキッチリ検証 しながら手術にあたっておられます。もちろん、豊富な外科の経験に裏打ちされたものがあるからキッチリできるのです。
最近の歯科用CTエックス線撮影装置はここ数年目覚ましいく進化してきました。医科のCT撮影よりはるかに被曝量が少なく画像解析もわずか数十秒で左の画像のような3D画像が見れます。歯、根管内、顎顔面のすべての部分が見れます。新しいもの好きの私は喉から手が出るほど欲しいですが、この撮影器械の値段は、な・な・なんと30000000円(3000万円也)。だいぶ値下がりしたとの事ですが、まだまだ私には手が出ません(^_^;)。
インプラントは何と古代ローマ帝国の時代のミイラからも発見されています。やはり、インプラントは人類の夢なのです。もっと簡単に、もっと確実にできることを祈ります。
会場を出るとクラクラするほどの暑さで、蝉が猛暑の始まりを喜んでいました。(寺)